季節美活|美容と健康 コラム一覧に戻る
姿勢であなたの生活が変わる!? 正しい姿勢の嬉しい効果
各地で雨が降り続いていたり、雨上がりの暑い日が再びやってきたりと、気温の変化が目まぐるしいですが、
皆さんお元気にされていますか?
今日も、皆さんが楽しく健康的な日々を送れるよう、
健康に関する内容をお届けします!
姿勢の良い人は美しい
街中を歩いていると、はっと目を引く人が時々います。
目の前を見据えて颯爽と歩き去っていく…。
このような人に共通しているのは、すばり姿勢の良さです。
加えて共通しているのは、体が引き締まっているということです。
モデルや女優さんのことを想像してみると分かりやすいですが、やはり皆さん姿勢がよく、体がひきしまっています。
実は姿勢が悪いと、後ろから見た場合、20歳も老けてみられるという結果も。
なぜ姿勢が良い人は美しく、かっこいいのか…。
良い姿勢がもたらす効果を詳しく見ていきましょう。
背骨のことを知って姿勢を良くしよう!

皆さんは自分の体の背骨が何個あるか知っていますか?
人の背骨は、頸椎に7個、胸椎に12個、腰椎に5個で合計24個です。そしてそれらの骨をつなぐ関節も24個あります。
これら一つ一つの背骨が繋がり、横から見て綺麗なS字であれば、良い状態の背骨と言えます。
綺麗なS字の背骨は、重たい頭を支えられ、首や腰への負担も和らげてくれるのです。
ところが、日常生活での悪い習慣や、年齢と共に筋力が弱まることで、S字だった背骨が猫背になって崩れたり、最近ではスマホの普及によりS字ではないストレートネックという言葉も出てくるようになりました。
背骨の中には脳と体の各器官をつなげる大切な神経が通っています。悪い姿勢で1つ1つの背骨が曲がってしまうことで、神経の働きも鈍くなってしまうのです。その結果、様々な体の不調を引き起こすことにもつながってしまいます。
悪い姿勢は不調の始まり…

悪い姿勢が続くことで出てくる様々な不調には、以下のような症状が挙げられます。
頭痛、肩こり、首や背中の痛み、腰痛、膝や股関節の痛み、目の疲れ、めまい、内臓機能の低下、首のしわ、ほうれい線の目立ち、二重アゴ、ぽっこりしたお腹、お尻の垂れ、くびれのないウエスト、やる気が出ない、精神的な沈み、体の冷え……
このように悪い姿勢を続けることで、挙げればきりがないほどの不調が現れてきます。体だけではなく、美容の大敵のお顔のトラブルや、姿勢が悪いと胃腸や肺にも負担となり、呼吸が浅くなったり、呼吸が浅くなることで不安になりやすいなど精神的なダメージも出てきます。
逆に、良い姿勢を意識してキープすることで、これらの不調を防ぐことも可能ということです。
良い姿勢をキープして不調をやっつけよう!
健康的な毎日を送るためにも良い姿勢をキープしたいですよね。
では良い姿勢とはどういうものかというと、ある整体院の先生がこのように言っています。

1,骨盤と坐骨を立てる
2,下腹を少しへこますように、おヘソの下(丹田)に力を入れて腰を立てる
3,頭上から糸で吊られているような意識で背筋をすっと伸ばす
この3つを意識することで良い姿勢が取れます。
実際にやってみると、ほんとに背筋が伸びてきれいな姿勢になります。
この3つの手順で分かりづらいなという人は、簡単な方法もあります。
まず、壁に背を向けて立ち、次にかかと、ふくらはぎ、お尻、肩、頭が壁についた状態にする。
これが立っている時の良い姿勢の状態です。実際にやってみると、普段自分の立ち姿勢との違いも分かって、発見もあります。
また、椅子に座る時も深く腰をかけ両足が床にしっかり付くよう調整をしてから、上記の3点を意識すると、良い姿勢ができます。良い姿勢の状態が分かったら、仕事をするときも運動や筋トレをする時も、意識してみましょう。
普段の生活は言うまでもなく、運動や筋トレをする際に姿勢が悪いままだと、体を痛めてしまったり、悪い姿勢のまま筋肉がついて、不調が出る原因にもなるので注意しましょう。
また、今では生活の必需品と言っても過言ではないスマホを操作する時にも要注意です!
スマホを扱う時には目の高さで操作し、歩く時には歩きスマホはせずに、正しい姿勢で歩くことを心がけましょう。
ただ、良い姿勢をキープすることは大切ですが、長時間同じ体勢でいるのは逆に体がどんどん硬くなり、筋肉や関節の動きが悪くなってしまうので、時々ストレッチを行うなどして、こまめに体を動かしてください。
姿勢を正すだけで鍛えられる筋肉・抗重力筋群

抗重力筋群をご存知ですか?
抗重力筋群とは、地球の重力に対して、姿勢を保つために働く筋肉です。
本来はこの抗重力筋が、正しい状態にあると、他の抗重力筋群とバランスを取り合って体の歪みが修正されます。
しかし、姿勢が悪い状態を続けると、抗重力筋群がその形を記憶してしまい、体は歪み、腰痛や肩こりなどの症状をもたらします。
姿勢を正すことで体の歪みを修正し、肩こりなどのトラブルを防ぎましょう。仕事などで一定の体勢を取らざるを得ない場合は、抗重力筋が緊張し続け疲労します。ストレッチや体操をして、体をほぐしましょう。
また、姿勢を正すと、抗重力筋群が刺激されて、セロトニンが分泌されます。セロトニンは、心の健康を保つための大事なホルモン。姿勢を正すことは、心も健康にします。落ち込んだ時やなぜか元気が出ない時、姿勢を姿勢を正してみると少し前向きな気持ちが戻ってくるかもしれません。
今回取り上げた「姿勢」は人の生活の中で常についてくるもの。
その姿勢を意識し、正すだけで今悩んでいる不調が改善されることもあります。
自分だけで姿勢を意識するのではなく、家族や友達と意識し合ったり、整体院などで専門家に相談してみるのもおすすめです。
今日から少しずつでも「姿勢」を意識してみてくださいね。
参考文献
・『9割の体調不良は姿勢でよくなる』(中経の文庫) 仲野 孝明
・『カラダが変わる! 姿勢の科学』(ちくま新書) 石井 直方
季節美活|美容と健康 コラム一覧に戻る