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泣いてストレス発散は気分的なものではない?! 涙活のススメ
皆さんは最近、涙を流した記憶はありますか?
感動の涙、嬉し涙、悔し涙…涙はいろんな場面で出てきます。
一方でもうずっと涙を流していない…という方もいらっしゃるでしょう。
今回は、涙のチカラについてです。
泣いてストレス発散ができる!?

悲しいことや辛いこと、悩みがある時に涙を流して、その後はなんだかすっきりしたという経験はありませんか?
涙を流すことで、気持ちがすっきりするというのは、実は思い違いや気分的なものではないのです。
ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールは、ストレスに対抗するために分泌されるホルモンです。
ストレスに対抗するだけでなく、抗炎症作用やタンパク質の代謝、脂肪の分解、代謝促進などの働きがあります。
朝、起床時間頃から分泌が増え、夜の就寝時間の頃に分泌が低下します。交感神経が優位になっている状態では、物事を効率よくスピーディーに進めたり、仕事や家事をテキパキをこなしていく際に大切な役割を担います。
しかし、極度のストレスにさらされた時、このコルチゾールは急激に体内に増えます。例えばプレゼン前や試験前、発表会など誰の人生でも経験する大事なイベント前に緊張を感じるときなどにもコルチゾールの分泌は増えます。一時的な増加であれば問題ではありませんが、昼夜逆転の生活、慢性的なストレス状態などに陥った場合、コルチゾールの分泌が乱れ、心や体が常に緊張状態に置かれているような状況となり、食欲不信や睡眠不足など、様々な弊害を引き起こします。ストレスは脳にも大きく影響することから、アルツハイマーなどの認知症を予防するためにも、ストレスを発散させながら生活することが大事です。
涙とコルチゾールの関係
1つは、人は涙を流すことで、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが、涙と一緒に体外へ排出されることがわかっています。泣いてコルチゾールが外に出ることで、気持ちが少し落ち着いたり、食欲が戻ったりします。
また、人が心身ともに健康的に生きていくために重要な自律神経のバランスも、涙を流すことで整えられます。
人は1日の中で、朝起きると副交感神経から交感神経へのスイッチが切り替わり、夜になって眠る頃に交感神経から副交感神経へのスイッチが切り替わります。
しかし、交感神経から副交感神経へのスイッチの切り替えは、ストレスの多い現代ではなかなか難しいものです。
スマホやタブレットを扱う生活習慣やストレスによって、コルチゾールが体内に増え続けると交感神経が高まったままになり、なかなか寝付けなかったり、不安やイライラなど様々な不調が出てきてしまいます。
そんな時こそ!涙の出番です。
涙を流す器官の涙腺は、副交感神経の支配下にあるため、涙を流すことで副交感神経優位になり、リラックスさせてくれます。
感動の涙がキーになる涙活

ではストレス軽減やリラックス効果を得るためには、どんな涙がより効果的なのでしょうか?
涙活の専門家や医師によると、脳がストレスを感じることで流す情動の涙の中でも特に「感動の涙」が最も良いそうです。
人は生きていく中で様々な経験を重ねることで、自分以外の人の苦しみや悲しみや嬉しさという様々な感情を理解し、そこから他者への共感力が高まります。
スポーツ選手の頑張る姿や、ドキュメンタリー番組や映画、ドラマを見ていると、涙が出てくることがありますが、それはまさに見たものに対する共感や感情移入から湧き起こる「感動の涙」なのです。
一方で過去の辛かった経験を思い出して泣く場合は、人にもよりますが、当時のストレスを再び感じることで辛い気持ちを引きずって、泣いた後もあまりすっきりしないということがあります。
やはり、涙活での涙はストレスが少なく尚かつ泣いた後に気持ちもすっきりできる「感動の涙」を流すのが良さそうですね。
世の中には「泣ける〇〇」が溢れている!
涙を流すことは心身ともに良いということが分かりましたが、さぁ泣きましょう!と言われても、すぐ泣けるものではありませんよね。
そんな時はネットや動画アプリで「泣ける○○」で検索してみてください。
「泣ける映画」「泣ける本」「泣ける音楽」「泣ける名言」などなど。
人によって泣けるツボが違うので、自分に合った「泣ける〇〇」を探すのも1つの楽しみになりそうです。
そして、泣く時間帯も大事です。
日中は交感神経が優位になって活動的になるので、できれば副交感神経に切り替わっていく夜の時間帯がおすすめです。
夜になって涙活をすることで、副交感神経へのスイッチが切り替わり、リラックスできることでその後の夜の睡眠にも入りやすくなります。
人によっては涙活をする時の雰囲気を重視していて、部屋を間接照明だけにしてリラックスできる空間にしたり、涙を流した時の必需品であるティッシュを手の届く所に置いておくという工夫をしているようです。
なかなか一人では泣けないという方のために、「涙活イベント」も行われているようですよ。
長引くコロナ禍の生活でストレスが溜まっている人も多い今、自分の「泣ける〇〇」ですっきりしてみてはどうでしょうか。
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