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フェイスラインのたるみは頭皮のコリが原因?今すぐ始めたいたるみ対策
マスク生活もまる2年が過ぎ、マスク着用の緩和の話題も出てくるようになりましたね。
マスク生活やステイホーム、在宅勤務をしている中で、表情をあまり作らなくなり、筋肉が緩んだまま気づけば顔のたるみが出てきてしまった!という人も多いでしょう。
本格的にマスクをはずす生活になる前に、フェイスラインや頬のたるみをケアして、すっきりしたお顔を手に入れましょう!
たるみの原因は頭皮のコリからきている!?

フェイスラインや頬のたるみと聞くと、顔の筋肉が落ちているんだと悩む人も多いでしょう。
もちろん生活習慣や年齢とともに、顔の筋肉が落ちて顔がたるむということがあります。
ただ、顔の筋肉を引き上げているのはそれらとつながっている頭の筋肉や筋膜です。様々な原因によって頭皮がこって血流が悪くなると、筋肉や筋膜の動きも悪くなり、頭皮とつながっている顔の筋肉を引き上げる力が弱くなってしまいます。
つまり、頭の筋肉の動きが悪くなることは、顔の筋肉も動きが悪くなり、さらにはたるみの原因になっているということが考えられるのです。
頭皮のコリはなぜ起きる?
頭皮のコリはなぜ起きてしまうのか、その原因を探っていきましょう。
頭皮がこる原因
・PCやスマホを同じ姿勢、または悪い姿勢で長時間使用する。
・気づくと姿勢が悪く、猫背になりがち
・日常生活の中で奥歯を食いしばる癖がある(睡眠中なども)
・老眼や、スマホやPC操作で目を酷使している
・首コリや肩コリがひどい
・心配事や悩み事が多く、考えすぎてしまう
以上のような原因が挙げられます。
スマホが普及してからよく言われるようになった「スマホ首」も頭皮がこる原因の1つと言えるでしょう。
上記の原因に思い当たる点がある場合は、改善できるところから始めてみましょう。
ただ、仕事上の理由などなかなか改善するのが難しい場合もあると思います。
そんな時こそ、頭皮マッサージでケアを始めてみてください!
頭皮マッサージの前には準備運動をしよう
まずは、頭皮マッサージに取り掛かる前に、簡単な準備から始めましょう。
重要なリンパ節をほぐす

まずは老廃物が流れてくる重要なリンパ節をほぐします。
ほぐす場所は、鎖骨の周辺にある鎖骨リンパ節、あごの両側のえらの下にある顎下リンパ節、耳の下の耳下腺リンパ節、耳とその周辺、首の両側面にある頸部リンパ節の5点です。
ほぐし方は以下の通りです。
(肌の摩擦でトラブルが起きないよう、お肌にオイルやクリームを塗って行ないましょう。
また、リンパ節を押したりさする時は、ゆっくりと気持ち良いと感じる程度の優しい圧で行なってください。)

1)鎖骨の骨のくぼみや鎖骨のまわりを骨に沿って、親指以外の4本の指を使って優しい圧で押します。押すのが難しい場合は、同じように4本の指で鎖骨周りを優しい圧でさすりましょう。

2)あごの両側のえらの下を親指で優しい圧で押します。指を横にずらしながら3箇所ほど押します。

3)耳の下の耳下腺リンパ節に中指、もしくは中指と薬指で押します。

4)耳や耳周りもつぼやリンパ節が多く、ほぐすことで血流がより良くなります。まずは耳の上、真ん中、下(耳たぶ)を指でつまんで外側に向かって引っ張ります。さらに、親指以外の4本の指の腹を使って、耳周りも小さな円を描くようにぐりぐりとほぐします。

5)耳下腺リンパ節から鎖骨に向かって4本の指をすべらせます。その時に首の両側面を通るようにします。動作が難しい場合は、左側の耳下腺リンパ節から鎖骨をさする時は右手で、反対に右側の耳下腺リンパ節から鎖骨をさする時は左手で行なうとやりやすいです。
この中で鎖骨リンパ節は特に重要な部分です。なぜなら、全身のリンパが集まる場所となっており、鎖骨リンパ節の流れをよくすることで全身のリンパ液を吸い上げる力が強まるからです。
頭皮マッサージやセルフボディマッサージをする上でも大切なポイントなので、覚えておきましょう。
いよいよ頭皮マッサージを始めよう!

頭皮マッサージを行なう上で、注意したいのが、指の使い方と、圧の力加減です。
頭皮マッサージを行なう際には、指先や爪を立てるのではなく指の腹を使うこと、圧は気持ち良いと感じる程度の力加減で行なってください。
また、頭に対して指を垂直に置き、髪の毛や頭皮の上を滑らせるのではなく、指の位置を動かさずにゆっくり細かく動かすようにしましょう。
(頭皮マッサージ前の準備運動と同様に、肌の摩擦によるトラブルを防ぐために、顔や首にオイルやクリームを塗ってからマッサージを行ないましょう。)
頬やフェイスラインのたるみを解消するためにマッサージするのは、頭の側面にある側頭筋と、後頭部にある後頭筋です。
顔の筋肉は頭にある筋肉によって前から後ろ方向に向かって引っ張られているので、その流れに沿ってマッサージしていきましょう。

1)まずは指の腹を使っておでこの髪の生え際をまんべんなくほぐします。小さくぐるぐると円を描くようにします。ゆびが皮膚や髪の毛で滑らないように、指を頭皮に垂直にあて、圧をかけます。

2)耳の上の側頭筋を髪の生え際から後ろに向かってマッサージします。指の腹を頭皮にあて、左右に細かくゆらしながら、何箇所か後ろに向かってマッサージしてください。

3)次に後頭筋をマッサージします。
後頭筋も同じく指の腹を使って、上から下(首)の方に向かってマッサージしていきます。ここでも、左右に細かく指をゆらしながら、何箇所かに分けて行なってください。

4)最後にフェイスマッサージをします。人差し指と親指の側面を鼻の側面から顎下にかけて密着させ、そのまま耳の方に手を滑らせます。さらに手を密着させたまま親指以外の4本の指を耳下腺リンパ節に移動させ、そのまま頸部リンパ節を通って鎖骨まで老廃物を流すように手を滑らせます。
頭皮マッサージをしていると、手や腕が疲れてくるという場合は、指の腹ではなく手でこぶしを作り、こぶしの平らな面を頭部にあててマッサージしたり、頭皮マッサージ用のグッズを使うこともおすすめです。
頭皮マッサージはそんなに時間もかからずにできるセルフマッサージなので、朝のお化粧前や、お風呂に入る前後に行なうなど、いつでもできます。ぜひ毎日の習慣として取り入れてみてくださいね!
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参考文献
・『最新セルフケア 経絡リンパマッサージ』渡辺 佳子(新星出版社)
・『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』村木 宏衣(主婦の友社)
・『体がきれいになる リンパストレッチ』加藤 雅俊(日本文芸社)